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特別研究プロジェクト
特別研究プロジェクト(通称:特プロ)
夏季休暇、春季休暇期間に特別研究プロジェクトを実施することがあります(ゼミ生対象、任意参加)。グローバルな見識を兼ね備えるために、2024年はシリコンバレーでのアントレプレナーシップ研修(5日間、4単位)、2025年はシンガポールでの金融ビジネス研修(3日間、2単位)を開催しました。また、2025年は、国内ドラッグストア企業の店舗観察および実際の購買データを提供してもらい分析をし、戦略提案を行いました(3日間、2単位)。
過去に実施された特プロ
特別研究プロジェクトB(投資ファンドとアジアの金融ハブ機能)
近年、PEファンドなどの投資ファンドによる日本企業の株式取得が活発化している。特に、多くのファンドがシンガポールを拠点としているなかで、本プロジェクトでじゃ「なぜシンガポールなのか」「日本企業はそれらのファンドにどのように向き合うべきか」「日本がアジアの金融ハブとして機能するにはどのような戦略があり得るのか」という問いをたて、現地での訪問・議論を通じて学術的および実務的な示唆を得ることを目的とした。
渡航に先立ち、学生主導で「事前学習」を行い、ファンドの基礎知識を修得するとともに、訪問先企業や期間に関する調査を行った。そのうえで、シンガポール現地では、実際に投資ファンドや政策の現場で活躍する実務家・政策担当者・研究者の方々に直接お話を伺った。過去に担当した案件の具体的なエピソード、シンガポールが金融ハブとして発展した背景、ファンドの仕組みや競争優位性など、さまざまな側面から学ぶ機会を得た。現場では、事前学習やケーススタディだけでは知り得なかった知識や経験に触れることができた。また、本プロジェクトに参加して、多くの方の仕事に真摯に向き合う姿勢や情熱を間近に感じ、大きな刺激を受けた。質疑応答や議論では予定時間を越えるほど多くの質問が飛び交い、活発な議論が展開された。こうした対話を通じて、金融市場のダイナミズムを肌で実感するとともに、自らの問題意識を深めることができた。
本プロジェクトを通じて、グローバルな視点から日本企業や日本経済を捉えることで、気づかなかった新しい側面を認識することができた。この経験は、今後の研究会活動だけでなく、自身の将来やキャリアを形成し、選択するなかで新たな視点をもたらす貴重な財産となった。(2025/8/25 ~ 2025/8/27)
特別研究プロジェクトA(小売企業の経営戦略立案)
この特別研究プロジェクトでは、小売業における実際の販売データを活用し、値引きによって他の商品購買を促進できる商品や、値引きをせずとも売れる商品を分析した。そのうえで、顧客一人当たりの購入品目数・購入金額、さらにはリピート率の向上につながる施策を検討し、マーケティングの基本である4P戦略(Price, Place, Promotion, Product)を体験的に学ぶことを目的とした。
本特別研究プロジェクトに参加するにあたって、まず各チームで購買行動データをもとに、顧客属性と購買商品の関係、天候による購買状況の変化、平日・週末のイベントによる消費者行動への効果などを分析した。また、消費者行動論に関する先行研究を読み込み、価格戦略が購買行動に与える影響についても学んだ。
さらに、3月上旬には実際に店舗を訪問し、商品レイアウトやBGM、値札の配色、お掃除ロボットの同線など、現場でしか得られない視点から観察を行った。店内での顧客行動や顧客の回ったルート、購買に迷った商品などを詳細に観察するとともに、顧客へのインタビューを実施し、データからでは得られない貴重なインサイトを収集した。
これらの調査結果を踏まえ、具体的な店舗の改善施策としては、店舗におけるSKU(品目)構成の最適化や、飲料カテゴリーを対象としたプライシング戦略などを提案した。また、比較対象として多店舗も訪問し、同業他社の店舗レイアウトや販促施策を観察することで、より実践的かつ説得力のある戦略立案につなげた。
今回のプロジェクトを通じて、私たちは「データ分析の結果を現場で検証する」という実践的なプロセスを経験した。数値だけを眺めるのではなく、実際の顧客行動と照らし合わせることで、理論と現実の際を体感し、より深い理解を得ることができた。また、チームでの分析や議論を重ねる中で、データをどう解釈し、どのように提案につなげるか、をメンバーと協力して考えることができた。
特に、店舗での観察や顧客へのインタビューは、机上の分析では得られないインサイトが多く、「顧客は必ずしも合理的に購買しているわけではない」「小さな店内要素が購買心理に大きく作用する」といった学びは、今後の学習や実社会での活動にも大きく活かせる経験だと考える。さらに、実際の企業が直面している課題に対して、自分たちの分析と提案が現場改善のヒントになり得るという実感を持つことができ、大きな達成感にもつながった。本プロジェクトは、「データ」「理論」「現場」の三要素を往復しながら考えを深めることのできる貴重な機会となり、マーケティングについて実践的に理解することのできる有意義な時間だった。本プロジェクトで得た知見をもとに、今後も小売業におけるデータ活用や消費者理解の可能性を追求し、学術的にも実務的にも価値ある研究へと発展させていきたいと考える。(2025/2/25 ~ 2025/3/5)
特別研究プロジェクトA(シリコンバレー型起業演習)
シリコンバレーは、アメリカ・カリフォルニア州に位置する世界有数のイノベーション拠点である。ここからは、Google、Apple、Facebook(現Meta)、Amazon、MicrosoftといったGAFAMをはじめ、世界をリードする数多くの巨大IT企業が誕生してきた。
実際に現地を訪れたことで、イノベーションを生み続けるシリコンバレーの環境や空気感、文化を肌で感じることができた。まだ世の中に存在しないものを創り出し、社会を変革していく企業が集積するこの地には、挑戦を後押しするカルチャーと雰囲気が根付いている。そうした場に身を置いたことは、我々にとって大きな刺激となり、今後のキャリアや目標を改めて考える契機となった。(2024/8/21 ~ 2024/8/27)
【主なスケジュール】
- ワークショップ @スタンフォード大学
- ゲストトーク:ポケトーク創業者
- Google本社 訪問
- Meta本社 訪問
- Apple本社 訪問
- Plug and Play 訪問
- カリフォルニア大学バークレー校 訪問
- Digital Garage 訪問など





